23年11月26日(日)、今年2回目の時習ファミリーが行われました。
今回のテーマは「秋の谷根千散策」ということで、
「旧岩崎邸庭園と根津『はん亭』昼膳」と銘打って、
歴史的価値を持つ建築、広大な芝の庭園、多彩な植栽に触れてから
名店での串揚げ昼膳を共にいただく、という半日あまりの企画です。
【①旧岩崎邸】
午前9:30に参加者は旧岩崎邸前に集合しました。
霏々として小雨のやまぬ寒い朝ですが、それにもめげず
時習11回〜時習51回の幅広い世代に亘る、47名が参加。
旧岩崎邸は、岩崎彌太郎の長男・久彌の本邸として造られました。
ジョサイア・コンドル設計の洋館は、
17世紀英国ジャコビアン様式の装飾が随所に見られ、
英国ルネサンス様式、イスラム風のモチーフが採り入れられています。
洋館二階バルコニーで、参加者は成蹊大文学部特任教授・田辺春美先生から、
旧岩崎邸の由縁、建築様式の具体例、また邸宅・庭園一帯の歴史やその保護に
ついてのレクチャーを受けました。(詳細は『時習の灯』誌面のレポートに譲ります)一部踏襲
庭園は、かつて越後高田榊原氏、また舞鶴藩牧野氏の屋敷の庭であり、
大名庭園の形式を一部踏襲、建築同様和洋併置式とされ、
「芝庭」をもつ近代庭園初期の形を残しています。
【②『はん亭』】
11時30分、根津の『はん亭』へ移動して串揚げをいただきます。
このお店は、上野本牧亭裏にあった串揚げ屋『串一』から根津へ移転の際、
「半歩前へ進みたい」という思いに加えて、
不忍池畔の「はん」をかけて『はん亭』という屋号をつけたとのこと。
明治時代に建てられた総けやき造り三階建の店舗(登録有形文化財)は
関東大震災にも耐えたといいます。
【オプション・弥生美術館・竹久夢二美術館】
昼食後、希望者はオプショナル・ツアーとして『はん亭』から
徒歩10分の弥生美術館・竹久夢二美術館へ。
特別展として、弥生美術館では「大正の夢・秘密の銘仙ものがたり展」、
竹久夢二美術館では「明治・大正・昭和 レコードの時代と夢二の時代展」を開催中でした。
次回時習ファミリーは2024年4月7日(日)に開催されます。
詳細は『時習の灯』、および当HPにてお知らせします。
時習32回生の幹事担当最終回になります。ぜひご参加ください。