2024-10-06 UP!

2024年10月5日(土)午前10:10〜、連合会館501会議室にて、
時習サロン法医学者からみた死因究明と犯罪捜査のしくみ
      〜家で亡くなるとどうして警察がやってくるのか〜」
が開催されました。
あいにくの小雨がふりしきる中にもかかわらず、
時習11回〜47回に亘り、同窓生のご家族を含め、45名の方々が参加しました。

連合会館501号室はほぼ満席の盛況

【講師紹介】

金武 潤(時 33 回)防衛医科大学校 法医学講座 教授

講師の金武潤さん(時33回)

1981年 時習館高校卒業
1986年 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
1996年 岩手医科大学医学部卒業
2000年 東北大学大学院医学系研究科(社会医学)修了
2000年〜岩手医科大学助手、東北大学大学院医学系研究科助手・講師を歴任
2008年〜防衛医科大学校法医学講座教授、東京都監察医務院非常勤監察医

【講演要旨】

 講演詳細は『時習の灯』掲載予定の報告記事に譲ります。ここでは要点をご紹介しておきます。

■ 「家で亡くなるとどうして警察がやってくるのか」→法律でそうなっているから(会場笑)
■ 法医学の定義→日本法医学会による定義づけ
■ 解剖の種類→a.司法解剖、b.行政解剖、c.調査法解剖、d.承諾解剖、e.正常解剖、
f.病理解剖 の解説
(とくにa.〜d.の成立過程、背景にある法についての概説)
■ 『異状死 日本人の5人に1人は死んだら警察の世話になる』(平野久美子著 小学館新書・2022年)
という書物のサブタイトルを検証する→「5人に1人」は少し誇張あり?
■ 死亡届、死体検案書(見本配布あり)の解説
■ 死体現象について→鎌倉時代の『九相図』を引用し、ミイラ化した遺体の写真
(講師いわく『まろやかな遺体画像』)を示して、時間の経過・現場の状況如何で
どのような変容が起こってくるかを例示、解説
■ 犯罪捜査と検視→例として直腸温の値から死亡時刻を推定する手法の正確さに揺れが存在
■ 災害時の検視→大規模な災害が発生し、多くの死者が出たケースの検視の壮絶な実体験談。
遺体安置所の写真には参加者の胸を衝くものがありました…
■ 法医学者になるには→ドラマに描かれるように、犯罪捜査の現場で大活躍するわけもなく、
テレビのドキュメンタリーでも「盛られて」描かれるが、
リアルな実態としてはきわめて地味な仕事。それでも「ぜひなりたい」という若者向けに、
「法医学者への道のり(必要とされる学歴・資格)」を紹介

【質疑応答】

会場から、「家族が家で亡くなった場合、まず誰(何)を呼ぶべきなのか? 」
「解剖という仕事には特別な手当がつくのか? 」といった質問が上がり、金武講師がその場で回答。

【懇親会】

お昼過ぎからは会場を移動して懇親会になりました。
会場は、『コヒノール 神田小川町店』。
2時半まで、講師を囲み、参加者一同、学年の差を超えて楽しく語り合いました。

懇親会の模様(加工済)

次回の時習サロンは、2025年2月15日(土)開催予定です。ぜひご参加を。
テーマ・講師・会場等の詳細は、『時習の灯』秋号と当ホームページに発表します。

しばらくお待ちください!

 



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