時習ファミリー28回生運営第2回目、令和最初の企画が長かったGW明けの5月11日(土)、20数年の世代にわたる33名の参加者をもって開催されました。当日の東京丸の内は快晴で少し汗ばむくらいでした。幹事団11名(名古屋・浜松からの応援もありました)はスタート時間の1時間前に集合し、案内・会場設営・今回の講師陣のアテンドを行い、参加される方々をお迎えしました。
まずはスタジオと呼ぶ会場に集まり、三菱地所が復元した三菱一号館に関連して、三菱地所設計の野村和宣部長より、「丸の内の歴史と三菱一号館の復元」と題して、明治期から昭和平成期に至る丸の内のまちづくりの変遷、復元された煉瓦造建築である一号館の再建の事業手法やその過程をスライドでのレクチャーを頂きました。建設当初は丸の内オフィス街の原点であった事務所ビルが、新たに美術館として復元されました。野村部長は歴史建築に造詣の深い建築設計者であり、他にも銀座歌舞伎座の復元などにも参画されました。
引き続き美術館室の石神森さんより、開催中の「ラファエル前派の軌跡展」の見どころについて、配布頂いた見どころガイド、スライドで分かりやすいお話を頂きました。ラファエル前派を応援したジョン・ラスキンの生誕200年を記念した展覧会で、応援の過程ではラスキンと多くの画家との間で女性をめぐる愛憎劇もあったようです。
一号館の歴史・見どころを十分に理解した後、いよいよ見よ新緑に囲まれた三菱一号館美術館へと向かいました。その移動の前ですが、幹事団のみならず参加者全員で会場の席の設営を元に戻して頂き、幹事団は感動・感激でした。
展覧会鑑賞時間はランチまでの1時間少々と短い時間の自由鑑賞となりましたが、参加者皆様は事前知識を活かした価値ある鑑賞となったことと思います。美術館内では写真撮影のできる展示室もあり、展覧会のポスターにもなっている今回の代表画家ロセッティの「魔性のヴィーナス」を撮影する方々が多く見られました。鑑賞後は満開のバラ香しい中庭一号館広場、復元された東京駅舎をバックに集合写真を撮影することができました。
ランチ会の会場はこれも三菱と近しい関係にある東京駅前の丸ビル5階の小岩井農場の直営レストラン、小岩井フレミナールで小岩井農場産の食材を生かした洋食を楽しみました。小岩井は「小野」+「岩崎」+「井上」の頭の一文字からなります。今回参加された中で一番の大先輩は大岩夫妻(時4)で、東京駅を見ることのできる席で皆様と食事と会話を楽しんで頂きました。このテーブルには次期ファミリー幹事の鈴木さん(時30)も同席です。
ランチ会場では丸の内に勤務されていた方もいらして本当に変わったとの話や、ターナーの画が・・・と大変に盛り上がりました。ファミリー開催後には「在校生やこれから入学する人達のためにも文化の灯をともし続けて頂きたい」という先輩の声も頂きました。
運営においてハプニングもありましたが、参加者皆様のご協力もあり、無事令和最初の時習ファミリーは終了となりました。28回生幹事団は次回企画検討ということで、有楽町のガード下へと向かったのです。次回ファミリー企画は、この時習の灯の案内にあるように、10月26日(土)開催予定です。乞うご期待。
(時習ファミリー 28回生幹事一同)